2015年3月17日火曜日

断食について 考えてみました

自分の周りで、「断食経験者」が思いのほか多かったので、

すこし興味がわき、まとめておくことにしました。



いろいろ調べてみて、私個人の見解としては、

「断食は、あまり必要ない。

 しかし、普段、食品添加物の多い食事をしている場合や

 食物アレルゲンが何かが不明な場合は、

 断食は役立つかもしれない」

となりました。



断食の起源は、いろいろ有るそうですが、

宗教的な慣習から行われるものが多いようです。

そういった宗教がまとめられた頃の状況は

今よりも、インフラも医学も発展しておらず、

衛生環境は粗悪であったことが想定されます。



インフラの整備が進んでいない状況であれば、

小川や貯めた雨水を飲むよりも、搾りたての

家畜の乳を飲む方が、衛生面でもタンパク質の

摂取という栄養の面でもベターなこともあったでしょう。

(最近では、乳に含まれるカゼインというタンパク質が

 アレルゲンになることも報告されています)



衛生が確保されず、効果的な薬もない中で、

体調を崩したときは、「いっそ何も食べない方が

身体の回復を助ける」ことを、当時の人は経験則として

学んだのかも知れません。



不衛生な食物を摂取することで疲労した内臓や

腸内の免疫環境を回復させるための手段として、

「その当時は、断食は非常に効果的な方法だった」

のだろうと思います。






けれども、人の身体は常に代謝し、新しく作りかえられていて

材料となるタンパク質や栄養が乏しいと、逆に身体に

負担となってしまいます。

内臓に負担をかけないためと断食やダイエットをして、

正反対の影響を内臓に与える可能性もあります。



もし、アレルゲンや過度に摂取することで身体に負担をかける

食べ物がわかっているのなら、その種のものを摂取しないように

したり、摂取量を控えるようにすることの方が身体には無理が

ないようです。

中には、急に摂取を止めてしまうと、むしろ、身体の不調として

体感してしまうようなもの(例:カフェイン)もあるそうなので、

ペースに気をつける必要がありそうです。




内臓を休めるということであれば、食後4時間は間食をせず、

水分摂取のみに止めるということで良いのではないかなと。

食べないにしても、せいぜい半日くらいに止めておくのが

よいのではないかなというのが、自分の理解の範囲での見解です。


私はあまり気が進みませんが、食べ物の有難みを再確認する

ために空腹状態を体験するというのであれば、プチ断食して

みるのも良いかも知れませんね。


新たな知見を得た際は、またUPさせていただきます。