ロルフィング® の効果について、お問い合わせいただくことが
自動関節可動域が変わることは、運動様式(動き方)も変化するとも
いえると考えます。他者が受ける印象や体型にまで、変化が認められる
こともあります。
以上、理学療法士の視点で、ロルフィングの効果について考えてみました。
あります。
セッションを体験した方の感想としては、
「なんだかわからないけど、身体がいい感じになる」と
いうのが、率直なところのようです。
私自身は、理学療法士の資格を持つので、医療者従事者として
「医療の場で役立てることはできないか?」という視点で
自分のワークの効果を考えることもあります。
その視点で観た時、気づくものを以下に挙げます。
・ 生理学的リラクゼーション反応を得ることができる
生理学的リラクゼーション反応とは、心拍と呼吸のペースが
遅くなり、血圧も下がり、筋肉の緊張がとけるといったものです。
これは、セッション毎に認められ、かつ、セッションを重ねることで
反応が得やすくなる印象があります。
生理学的リラクゼーション反応が得られた状態では、脳も休息を
とるといわれ、日常のストレスや自己コントロールによる疲労から
回復するのに最もよい方法のひとつだそうです。
・ 慢性的な症状の軽減
年単位で比較したとき、以前より慢性的な症状がコントロールされて
いると感想をいただきます。
ここでの慢性的な症状とは、腰痛(繰り返されるギックリ腰を含む)、
肩こり、頭痛、喘息による呼吸苦、身体の冷感(冷え性)、
全身倦怠感や疲れやすさなどを言います。
また、これらの症状には、医療的な処置が必要なことがありますから、
事前に医療機関で検査を受けられることを、お薦めしています。
・ 自動関節可動域の拡大
運動するときの関節の動く範囲を、関節可動域といいます。
自動関節可動域といった場合は、他者の助けを借りずに動くときの
関節の動く範囲ということになります。
自動関節可動域が広がる前提として、他動関節可動域の拡大が
あるのですが、他動関節可動域が拡大しても、痛みや運動のクセ
などの要素が絡み、自動関節可動域が拡大しないことがあります。
ロルフィングでは、自動関節可動域の拡大が比較的容易に得られる
印象があります。
これは、リハビリテーション場面において、理学療法士としては、
とても重宝するものです。
また、四肢(手や脚)の関節可動域が広がることも大事ですが、首や
背中、腰といった脊柱・体幹の関節可動域が広がると、かなり身体は
心地よく感じ、日常の不快感も減るものです。
自動関節可動域が変わることは、運動様式(動き方)も変化するとも
いえると考えます。他者が受ける印象や体型にまで、変化が認められる
こともあります。
・ よく眠れるようになる
就寝時のつらさなどを感じる方も、いらっしゃいます。 セッションの中で、
睡眠時無呼吸症候群の傾向をお持ちと気づき、お伝えすることもあります。
また、単純に仰臥位(仰向けで寝ること)がつらい方もいらっしゃいます。
歯ぎしりなども、就寝時のつらさのひとつでしょう。
セッション後の生活の中で、そういった就寝時のつらさが軽減しているのを
感じると感想をいただいています。
興味深いのは、セッション直後よりも、その後の生活の中で、上述したような
効果が、深まっていくのを感じるとおっしゃる方が多いことです。
以上、理学療法士の視点で、ロルフィングの効果について考えてみました。
理学療法士(医療従事者)としての視点で、関心を持ち続けたいというのは、
私個人の興味の範囲を出るところではありません。
ロルファーとしては、身体のバランス(主に膜組織系の張力のバランス)に
興味を注ぎ、身体や生命、そのものを尊重していきたいと思います。
もちろん、日々のセッションを楽しみ、出会いや関わりの妙に感謝して
いきたいとも思っています。
ロルファーとしては、身体のバランス(主に膜組織系の張力のバランス)に
興味を注ぎ、身体や生命、そのものを尊重していきたいと思います。
もちろん、日々のセッションを楽しみ、出会いや関わりの妙に感謝して
いきたいとも思っています。
クライアント様の期待や感心の持ち方、効果判定の尺度、現状を変えたいと
望む気持ちは、それぞれです。
ロルフィングの効果を、どう感じるかということについては、クライアント様に
委ね、それぞれのペースで楽しみ、親しんで頂ければと思うのです。