現在は、ロルファーとして活動している
どんな方法でも、それがベストな時と、
そうでない時があります。
その状況判断の精度は、知識と経験によって
磨かれていくものだと考えます。
あらゆる可能性を考慮する、真摯な姿勢が
問われます。
自分も、元々は、理学療法士という
医療分野の人間です。
ロルフィング®を含めたボディワーク、
近隣職種である整体やカイロプラクティック
と様々な技法が混在しています。
おそらく、利用する側である一般の方からは
どれがどれやら区別がつかないし、
取っつきづらいというのが、正直な印象でしょう。
バック・グラウンドが医療職だからという
わけではありませんが、私自身、
ロルフィング®という技法に全ての信頼を
寄せているわけではありません。
それは、「人間が人間に対して、行うものに
完璧はない」という考えが根底にあるからです。
どんな方法でも、それがベストな時と、
そうでない時があります。
その状況判断の精度は、知識と経験によって
磨かれていくものだと考えます。
あらゆる可能性を考慮する、真摯な姿勢が
問われます。
そういう意味では、理学療法を始めとした
リハビリテーション技法にも、懐疑の念を持って
いますし、医療というものにも100%の信頼を
おいているわけでもありません。
「過信はしていない」というのが、正しい表現に
なるかも知れません。
それでも、創始者:アイダ・ロルフのコンセプトに
基づいた技法であるロルフィング®の有益性に
ついては、確信に近いものを持っています。
アイダ・ロルフは、10シリーズとして技法を
体系的にまとめる一方で、形骸化することを
嫌い、ロルフィング®のさらなる発展を望んだと
いいます。
丁度、医療の現場で、時代の流れとともに、
全く違った視点からの治療法が確立される
ように、ロルフィング®の技法もコンセプトは
受け継ぎながらも、技法としては形を変え
発展してきている部分もあるようです。
1940年代からロルフ研究所が設立された
1971年、そして、現在に至るまで、
ロルフィング®の技法は見直され、受け継がれて
来ているのです。
アイダ・ロルフを始めとした先人達の取り組みに
敬意を覚えるとともに、自らもロルファーとして
成熟していきたいと願うのです。
ロルフィング®を含めたボディワークは、
「治療を目的とせず、心理的な問題に介入せず、
クライアントの身体構造および身体機能の改善を
援助するための身体的な教育」とされています。
みなさんの身体が、快適な状態でいられるための
援助ができる、身近なロルファーでありたいと思います。
※ 本文を作成するにあたり、小川隆之・斎藤瑞穂氏著
「これがボディワークだ -進化するロルフィングー」
を参考にさせていただきました。
「これがボディワークだ -進化するロルフィングー」
を参考にさせていただきました。