「人間は、自分の身体を感じとり、自分の身体の
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状態を把握し、まわりの環境に合わせて動いる」
というのが、身体認知に照らした捉え方だと
おおざっぱに理解しています。
厳密には、お叱りを受けるかもしれませんが、
ここは、そういった場ではないので、とりあえず
話を進めていきます。
リハビリテーションの場面では、よく脳卒中後遺症の
方の身体認知について語られ、臨床の場面で応用
されています。 更には、脳性麻痺やスポーツの
リハビリテーションの分野でも用いられているようです。
ロルファーの対象となるのは、健常な方が多いのですが、
病気でないからと言って、自分の身体を適切に感じ取り
動かしているかというと、そうでもないようです。
ロルフィング®の中では、「ライン」、「スペース」といった
言葉を用いるのですが、これらの言葉は、既に身体認知の
概念を内包しているもののようです。
したがって、ロルファーはクライアントの身体認知の特性を
感じ取り、より良い状態へ移行することをセッションの中で
サポートしていることになります。
タッチ以外にも、ムーブメントを通してクライアントの身体認知を
促したりもします。
クライアントさんにとっては、自分の身体なのに、いつもと同じように
動いているのに、いつもと違うような感覚で動けたり、新しい発見が
あったりして、なかなか愉しい体験のようです。
クライアントさんの資質もありますが、ロルファーの感受性(リンクする
力)にもよりますし、何よりお互いの関係性が大事だったりします。
例えば。。。。。
痛みや疲れを取りたくて試しに始めたセッションが、何回か繰り返す
なかで、痛みや疲れを招きにくい状態を身体が覚えて、いつの間にか
痛みや疲れをため込まない身体になっている。
そういう過程を経るように、セッションの内容を工夫したりします。
ロルファーの経験や知識、そして創造性が発揮される場面であり、
楽しくもあり、時に頭の中が「?」になる部分でもあります。
膜組織へのアプローチというテクニックだけではなくて、身体認知を
通して、身体に変化をもたらす教育的な面を持つことが、
ロルフィングの効果として、セッション後も変化が続いたり、効果が
長続きするといわれることに関係するのであろうと考えます。
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