2012年12月29日土曜日

ロルフィング®って、何するの?

ロルフィング®で、取り組みたいのは、

快適な身体の状態を創っていくことであり、

その状態を維持するためのコツや意識の

持ち方を体得していくことなのです。


ただし、ロルフィング®を受けたからといって

「疲れることがない」わけでも、

「人知を超えた特別な能力が開花する」わけでも

ありません。

治療やドーピング、宗教とは異なるものなのです。



しかしながら、ロルフィング®によって、より積極的に

物事に取り組めるようになったり、楽しめるように

なったりといった精神や心理にプラスの効果が

あることは報告されています。

身体の一部にある制限が解放されることで、

まるで、別の身体になったかのような体験を

することもあるのです。


身体にとって、バランスが取れているということは

意外に大きな効果があるのですね。







全体での統合が大切

身体のある箇所のリリースが起こると

連動するように、他のところの制限が

解消されることがあります。

また、それまで身体の中に存在して

いたのに、気づいていなかった制限に

気づけるようになり、働きかけが可能に

なることもあります。


例えば、ネック・ワークで首のあたりの

制限が取れた時、なんとなく気づいて

いたものの、どう違うのかわからなかった

左右の脚の差が、はっきりと認識できる

ようになったりします。

認識がはっきりすることで、ストレッチ等の

自分ひとりでも可能な運動を、より適切に

行い、自己の身体をケアしていくのに、

役立てることができるのです。




ヒトの身体は、各々の部分が、それぞれに

影響しあい、全体として、一つの姿勢や

動きをつくっています。


したがって、セッションの中では、身体の

どこかにアプローチしたならば、それが、

全体にどのような影響を与えたのかを

みながら、適宜、調整を加えたり、身体を

まとめ直すためのヒントを与えるような

関わりをしたりします。



同じようなことをしても、それに対する

反応の仕方は、人それぞれで違うものなので、

身体の統合をサポートする際には、

ロルファーの知識・経験・センスが生きてきます。

クライアントとロルファーの相互関係の中で

セッションが進んでいくので、毎回、新たな学びや

気づきがあるのです。

その過程は、知的で楽しく、時に、とても

エキサイティングなものになったりします。









2012年11月26日月曜日

痛みが指標!?

セッションを受けていただく、きっかけとして

「身体の痛みを感じたため」という方は

多いので、特に初めのころのセッションは

痛みにも配慮した内容や時間配分に

なったりします。



セッションを受けていただいて、痛みがとれたり、

身体が軽くなったりと、何かしらの好印象を

持っていただくと、

「次は、いつ、受ければいいですか?」

という質問をいただきます。



「おおむね1~2週間後にお願いします」

と、お答えすることが多いのですが、

それは、セッション中やセッション後に

芽生えた身体の変化を感じてほしいからです。


セッション直後は、爽快感が先立つことが

多いので、身体の変化にすぐには気づかない

ことがあります。

セッションを受けることで、身体は、

思いのほか多くの情報を受けたり、情報の

組み換えが起こったりします。

その情報を身体が、厳密には脳が整理する

ための時間を確保したいのです。

説明が、難しくなってしまいましたが、

普段どおり生活して、ちょっと身体の感覚に

意識を向けてもらえれば、十分です。



また、「痛く(つらく)なったら、受ければいいんでしょ?」

とおっしゃる方もいらっしゃいます。

病院や治療院であれば、それは、指標として妥当だと

考えますが、そもそも、「痛みを感じるということは、

身体が負荷に耐えられなくなっている状態」かも

知れません。

ついつい、身体には無理をさせがちですが、

車を例に取るならば、ブレーキやエンジンが壊れてから

走り続ける人はいないですよね?

ロルフィング®にできるのは、快適にドライブするための

「整備」の段階までであって、「修理」するわけではない

ことを、ご理解いただければと思います。










2012年11月18日日曜日

ロルファーの視点!? ベリーダンス

久々にダンスを観てきました。

しかも、ベリー・ダンス!

中東あたりが発祥のダンスで、

オリエンタル・ダンスとも呼ばれる

らしいです。



衣装は、曲目によって異なるようですが

おなかを出して踊るイメージが一般的

なのではないかなと思います。

セクシーさばかりが目立つ感もありますが、

その動きは、なかなか緻密で難易度の

高い振付が多いのではないかというのが

今回、観賞しての感想です。



以下は、自分なりに気づいたことのメモです。


ベリーダンスを美しくみせる要素として、


① 体幹(腰まわりや肩甲帯)を動かしながらも

  ラインを保っている。

 → 身体全体では、安定しているので、しなやかで

   優雅にみえます。


② 骨盤をシェイクする動きが多用されていて、

  股関節や腰部、特に腰方形筋や腸腰筋の柔軟性や

  協調性がある。


③ 身体のスリーブ(表層)とコア(深層)が、分離している

  (互いが、干渉されることなく動くことができる)

 
といったことがあるのだろうと思います。



ひとつひとつの振付動作は、見よう見まねで、誰でも

可能なのですが、①~③の要素はすぐには身に付きません。

つまり、ベリーダンスの動きの特徴である妖艶さを表現することは

できないのだろうと思います。



体幹の筋肉は、普通、腕や脚の土台の役割を担うので、

意識して動かすことが難しいものです。

踊りの中で、自由に動かすには、かなりの反復練習が

必要であろうと思います。


また、①~③の条件を体現していくためには、

ストレッチ運動を行うほかに、日常生活でも、姿勢に気を付ける

必要があるのではないかと思います。

例をあげるなら、座っている時の姿勢や、立ち方に偏りがあると、

腰方形筋に左右差や固さが生じてしまうことになるでしょう。

(厳密には、他の筋肉もですが。。。。)


①~③の要素がないと、どんなことが起こるかというと、

① → 動くたびに、フラつく。そもそも、動かせない。

② → 左右で振れ幅が違ったり、シェイクのテンポが遅い。

③ → 動きに柔らかさやしなやかさがない。表面の筋肉が
     
     緊張しすぎる。

といった状況になるでしょう。


肌を出す衣装が多いであろうベリーダンスは、上述の意味で


普段の身体のケアが、とても大事なのだろうと思います。

ごまかしが効かないダンスなんですね。





もし、ロルファーとしてサポートするならば、①~③の要素を

意識したセッションになるでしょうし、そうすることで、

上達を促したり、動きにしなやかさを

作っていくことが可能と考えます。



逆に言えば、ある程度、ベリーダンスに親しむことで、

①~③の要素を身体の中に作っていけるかも知れません。

それは、きっと股関節や腰の痛みの予防にも役立つことでしょう。

正しく行えるならば、産後の運動としてもいいのではないかなぁと

思いました。









2012年10月31日水曜日

歩行と ロルフィング®

ロルフィング®は、身体の再統合を

促すことによって、心身の“安らぎ”

だとか、“快適さ”が得られるよう

助けるとされています。


そしてまた、身体への教育法という

側面もあります。



『10シリーズ』と呼ばれる、ロルフィングの

基本となる10回のセッションを体験する

なかで、身体的に何を学べるのでしょう?



思い当るところを挙げてみると

・ 呼吸の仕方

・ 背骨の動かし方

・ 姿勢を保つ上で適度な力の入れ方

・ それまで、気づかなかった新たな感覚

・ 身体の軸の回旋運動を伴った歩き方

といったことが言えます。


そして、上に挙げたようなことが、

セッションを経験する中で、自然と身体が

表現し始めるのです。


元来、身体の軸の回旋運動を伴った歩き方などは

正常歩行として広く知られているものですが、

実際の歩行を見ると、身体の軸の回旋運動がない方も

多いものです。

そういった身体の軸の回旋運動がない歩き方が

身についてしまった理由は、様々だと思います。

怪我や文化的な制約から、本来の身体の動きが

出来なくなってしまった(一時的に忘れてしまった?)

という発想もできますし、個性とも取れます。


ともあれ、ひとつ言えることは、

歩行の際、身体の軸の回旋運動が自然と起こるような

身体の状態は、とても心地よいということです。


ただ歩くことが、楽しくなる!


そういった経験は、ロルフィング® ならではのものの

ように思います。




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2012年10月18日木曜日

アフターサービス

ロルファーとクライアントとの

関わりは、基本的には

セッションの時間のみに

限定されるものです。



私、『ぽる』にとって、セッション終了時の

クライアントさんの身体の状態は、

『静かな水面』のようであってほしいと

思います。

“身体が調和され、心身共に静かに

落ち着いた状態”とでもいうのでしょうか。




セッションの後、身体がうまく

統合されるよう出来る限りの

配慮をしています。

しかし、現実問題として、お互いに

時間の制約があったりしますので、

セッション時間が限られてしまい

身体の調整が、すこし不足したなぁと

感じることもあります。




セッション後、身体の不調を感じたり、

何か気になることがあれば、随時、

電話やメールでのご相談に応じさせて

いただいています。

また、必要な際には、調整のためのセッションを

無料で提供させていただいております。




“愛情ある環境は、成長を助ける”という

アイデアが根本にあるからです。









2012年9月26日水曜日

脊柱の変形について 感じること

最近、セッションをしていて、

側彎、いわゆる猫背、ストレート・ネックと

いった、脊柱(背骨)の変形について、

いろいろと感じたり、考えたりすることが

あります。




よくあるのは、“観察される外観から予想する

苦しい箇所”と“ご本人の苦しい箇所”が違う

こと。(もちろん、同じこともあります)

形態の観察だけでは、不十分ということを

実感します。



そして、“力不足で背骨がゆがんでいるという

よりは、安定を保とうとして、ゆがんでいる”

傾向があること。

これは、“安定しすぎるが故の弊害”といえる

かも知れません。安定してしまったがために

本来の備わっている他の機能を活用できなく

なってしまっているといった印象です。



単純なストレッチや運動だけでは解決が難しい

理由が、上述のことと関連するだろうと考えて

います。

おそらく、身体の無意識な反応との関わりもある

ので、慎重に身体の感覚や運動にアプローチする

必要が出てきます。


身体の感覚を磨く手法とも言えるボディワーク的な

アプローチは、効果的といえるかも知れません。


そして、以上のような発想に至ったのは、やはり

ロルフィング®のセッションが、双方向性であり、

ロルファーとクライアントで作りながら進められる

ものであるからだと思います。















2012年9月15日土曜日

呼吸と ロルフィング®

身体の不調を感じて、セッションにいらっしゃる方の

中には、“呼吸を止めることがクセになっている”ように

見て取れる方が多い気がします。




“呼吸を止めるクセ”を自覚していらっしゃる方は

少ないのですが、どんな時に止めているかというのも

それぞれなようです。

・ 机に向かって仕事をしているとき

・ 階段を上り下りしているとき

・ 歩いているとき

・ 重いものを持ったとき

・ 寝ているとき

・・・・などなど


集中したり、心身にストレスが掛るような場面で、

無意識に息をとめてしまうようです。

“寝ているとき”は、病院で診断を受ければ

睡眠時無呼吸症候群ということになるのでしょうが、

寝ている間のことだけに、ご本人が自覚することは

少ないようですね。

呼吸の回数が少なくなったり、浅くなったりすると

普通は、息苦しさを感じますが、クセになっていると

苦しさに慣れてしまうようです。

身体には、二酸化炭素が増えてきて、ぼぉーっとしたり、

頭が痛くなったりします。



呼吸と姿勢との関連の中で、大事なことは、

“呼吸に関わるほとんどの筋肉は、姿勢を保つ役割も担っている”

ということです。

したがって、姿勢がわるいと、呼吸に必要な筋肉が固くなったり、

働きづらくなったりという状態が生じるようです。

身体の中では、いろいろな方法で、呼吸を補おうとするので、

普通、息苦しさを感じることはないと思います。


でも、セッションの中で、身体の固さがとれたり、姿勢が変化して

くるに伴い、“呼吸が楽”ということを感じる方は多いようです。

その時、初めて、“呼吸がしづらい状況があったこと”を自覚する

ことになるのですね。

ロルフィング®を受けて、「気分が明るくなった」とか

「気持ちが前向きになった」という感想を持たれる方がいらっしゃい

ますが、その要因として、「姿勢が整い、呼吸運動が改善することで

脳へ酸素が行渡り易くなる」ということがあるように思います。




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2012年9月12日水曜日

年齢と ロルフィング®

年齢という側面からみて、ロルフィング®の対象とならない人は

いないと言われます。

試しに「Ida Rolf with baby」というキーサードでネット検索して

いただければ、ロルフィングの生みの親である彼女が

赤ちゃんにワークしている写真がすぐにみつかります。


実際、一歳に満たない子でも、身体に触れてみると

結合組織の固さの差はあるものです。




もちろん、高齢な方でも基本的に制限はありません。


高齢な方にワークする時には、例え本人が自覚していなくても

 ・ 骨粗鬆症、つまりは 骨のもろさ

 ・ 皮膚が弱くなることで、簡単に皮下出血が起きる

といったことには、十分に配慮してワークすることが必要です。


歳を重ね、背中がまるくなって、仰向けに寝ることさえ難しく

なっている方もいらっしゃいますが、そういった方が、

セッションの中で、少しずつ手足を伸ばして

仰向けに寝れるようになるのを見ると、ワークしている側でも

気持ちよさそうだなぁと感じます。


重ねた月日は戻すことはできませんが、姿勢がかわると

活き活きとして若くなったように感じられるから不思議です。







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2012年9月10日月曜日

筋ジストロフィーと ロルフィング®

筋ジストロフィーという病気があります。

症状の特性によって、いろいろなタイプに分類されますが、

共通するのは、“筋力が次第に弱くなっていく”

ということです。



最近では、筋力を維持するための筋力トレーニングは

リハビリテーションの場では、あまり行われなくなって

きており、むしろ、やりすぎはよくないとさえ言われています。



手や足の筋力が得意的に弱くなるような方も

いらっしゃいます。


試しに動かしてもらうと、確かに、動くのみで

手のひらを開く(つまりは、指を伸ばす)ことが

難しい状況も、よく見受けられます。



しかし、そういった方に対して、結合組織を意識した

ロルフィング的なアプローチを行うと、手のひらを

開けるようになることがあります。

この効果の出方には、個人差もあるでしょうし、

効果の持続の時間も、病気のタイプや本来

残されている筋力の量によっても異なると思います。



しかし、いつもより軽く身体が動くという感覚は、

誰にとっても嬉しいものだということを、セッション後の

笑顔から感じたりします。




逆に、いわゆる健常な方のほうが、身体の感覚に

無頓着になっていることも多く、なんとなく、「?」的な

表情が顔に浮かぶ方もいらっしゃるのは、面白い

現象だなと思えたりします。





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2012年8月30日木曜日

ALS患者の脳に電極を

全身の筋肉が動かなくなる難病:ALS

筋委縮性側索硬化症の患者の脳に

電極を直接、埋め込む治療法の研究が

認可されたそうです。



ALS患者の脳に電極 大阪大、臨床研究を承認



現在は、手足の筋肉が動かなくなった場合、

わずかに動く顔の筋肉にセンサーをつけて

パソコンなどを操作して意思疎通をはかることが

一般的です。

しかし、その顔の筋肉も徐々に動かなくなることも

あり、この研究の意義は大きいと思います。


脳に直接、人工物を入れるのですから、

感染などのリスクもありますが、意思疎通ができる

ことのメリットは当事者にとっては、大きな救いで

あろうと思います。



研究が功を奏すれば、他の疾患にも応用される

可能性も出てくるかもしれません。結果に期待したい

と思います。








2012年8月19日日曜日

身体認知と ロルフィング®

「人間は、自分の身体を感じとり、自分の身体の

状態を把握し、まわりの環境に合わせて動いる」

というのが、身体認知に照らした捉え方だと

おおざっぱに理解しています。

厳密には、お叱りを受けるかもしれませんが、

ここは、そういった場ではないので、とりあえず

話を進めていきます。




リハビリテーションの場面では、よく脳卒中後遺症の

方の身体認知について語られ、臨床の場面で応用

されています。 更には、脳性麻痺やスポーツの

リハビリテーションの分野でも用いられているようです。



ロルファーの対象となるのは、健常な方が多いのですが、

病気でないからと言って、自分の身体を適切に感じ取り

動かしているかというと、そうでもないようです。



ロルフィング®の中では、「ライン」、「スペース」といった

言葉を用いるのですが、これらの言葉は、既に身体認知の

概念を内包しているもののようです。


したがって、ロルファーはクライアントの身体認知の特性を

感じ取り、より良い状態へ移行することをセッションの中で

サポートしていることになります。



タッチ以外にも、ムーブメントを通してクライアントの身体認知を

促したりもします。



クライアントさんにとっては、自分の身体なのに、いつもと同じように

動いているのに、いつもと違うような感覚で動けたり、新しい発見が

あったりして、なかなか愉しい体験のようです。



クライアントさんの資質もありますが、ロルファーの感受性(リンクする

力)にもよりますし、何よりお互いの関係性が大事だったりします。




例えば。。。。。

痛みや疲れを取りたくて試しに始めたセッションが、何回か繰り返す

なかで、痛みや疲れを招きにくい状態を身体が覚えて、いつの間にか

痛みや疲れをため込まない身体になっている。

そういう過程を経るように、セッションの内容を工夫したりします。

ロルファーの経験や知識、そして創造性が発揮される場面であり、

楽しくもあり、時に頭の中が「?」になる部分でもあります。



膜組織へのアプローチというテクニックだけではなくて、身体認知を

通して、身体に変化をもたらす教育的な面を持つことが、

ロルフィングの効果として、セッション後も変化が続いたり、効果が

長続きするといわれることに関係するのであろうと考えます。















2012年8月9日木曜日

デュシェンヌ型筋ジストロフィーの新治療薬

独立行政法人国立精神・神経医療研究センター神経研究所

(樋口輝彦理事長、高坂新一所長)遺伝子疾患治療研究部の

青木吉嗣研究員と武田伸一部長、並びにカナダ アルバータ

大学医学部の横田俊文博士らの研究グループが、デュシェンヌ

型筋ジストロフィー(DMD)の新薬のマウス実験で、筋力の回復に

世界で初めて成功したことを報告しました。






これは、かなり画期的な報告だと思います。

早く臨床での使用が可能になることに期待したいです。






2012年8月8日水曜日

リンクする感覚

ものすごく感覚的な話になってしまいますが。。。。



セッションをしている中で、ふとクライアントさんの身体と

リンクするしているような感覚を感じることがありまして、


それは、例えばどういうことかというと、最近のセッションの

中では、こんなことがありました。



セッション中に、ある方の両肩を触っていた時のことです。

クライアントさんの両肩に、それぞれ手のひらをつけて

様子をみていると、どうしても右肩の方が何やら窮屈な

感じがします。

実際には、肩の背中側の平たい骨(肩甲骨)にくっついている

棘下筋、小円筋という、わきの下というか腕の付け根の後ろの

部分にある筋肉の力が抜けない状況のようでした。

普通に考えれば、そこの筋肉の部分をリリース(緩める?)しようと

いうものですが、その時は、身体の他の部分に触れてアプローチ

しました。


右肩から離れた部分に圧を加えて様子をみると、クライアントさんは

「そこを触れられると、肩の方(棘下筋、小円筋のあたり)に響くようだ」

と、おっしゃっいました。


その後、両肩を確認すると右肩の窮屈さは落ち着いていました。



その現象に、クライアントさんは、少しばかり驚いておられましたが、

こういったことはよくあることで、身体のこわばった部分に必ずしも

原因があるとは限らないのが人間の身体なようです。

そういった場合、こわばった部分に、直接、アプローチしても、こわばりは

なかなか解消されないことが多く、不用意に、ゴリゴリやろうものなら、

後から痛みが出てしまう要因にもなりかねません。


トリガーポイントなど、ある程度、定型化され既知となっているものも

ありますが、いくら調べてみても説明が見つけられないものもあります。





そんな時、大事なのは、相手の身体の感覚とリンクしたり、シンクロしたり

する力のように思います。

言葉でのコミュニケーションが伴うこともあれば、まったく、言葉を介さず

感じ取れることもあります。 

気持ちを静めて待っていると、クライアントさんの身体が何らかの

形で情報を発信してくれるのです。

リンクする力とは、身体が教えてくれる情報を、感じ取る力とでも

言うのでしょうか。


まじない染みて感じる方も居られるでしょうが、そういった感覚は

トレーニングによって身につけることも可能なので、ロルファーには、

そういったリンクする力を持つ人が多いと思います。
















2012年7月19日木曜日

不眠になりやすい人の特徴

中高生の23.5%は、不眠症と診断されるという


ニュースがありました。


4~5に一人は、不眠症ということになります。






女性にくらべ、男性の方が不眠症になりやすいそうです。




また、朝食を食べない人や、飲酒・喫煙者にも


不眠症と診断される人は多いそうです。




不眠症になりやすい人の意外な特徴








夜ふかししやすい人、食事のリズムの乱れがちな人は


睡眠のリズムも狂いやすいということなのでしょうか。








仕事が忙しくて、食事も規則正しく取れないという


社会的な背景を持つ方もいらっしゃるように思えてなりません。






食事と栄養、そして睡眠。身近なところから身体を労わりたいものですね。











2012年7月18日水曜日

疲れと ロルフィング®

よくよく考えてみると、人間の身体は、例え運動していなくても


代謝しているので、「疲れないということはない」ことになります。




代謝って、生きていくためにエネルギーを作ったり、栄養を


吸収したりする身体の中で行われる作業と考えていただいて


良いと思います。






息をしない人も、体温のない人も、食べない人もいないわけなので


厳密には、疲れない人はいないのです。




持久力や運動対応能に優れている人は、傍から見ると疲れている


ように見えないので、「疲れ知らず」なんて言われます。


でも、それは、「疲れているように見えないだけ」であって、疲れていない


のとは違います。逆に、常に忙しく動いている人ほど、疲れを溜め込んで


いたり、どこかに故障を抱えていたりするものです。




また、疲れに鈍感というか、疲れの自覚が少ない方もいらっしゃると


思います。


生まれ持っての性質のほか、その人を取り囲む社会的な状況、


つまり、責任ある立場だとか、人気者であるとか、休むに休めない状況


にあって、疲れを気にする前に、次の行動に映らなければならない人は


交感神経の働きで、少し興奮した状態が続いているでしょうから、


疲れは感じにくいかも知れません。






ロルフィングのセッションを通じて、自分の身体の緊張に気づいたり、


緊張していた部分が緩んでくると、セッション中に眠くなったり、


以前と比べて、よく眠れるようになったと自覚する方もいらっしゃいます。


緊張が取れ、身体の各パーツが本来の場所に収まることで、


交感神経と副交感神経のバランスが取れたり、切り替えがスムーズに


なることで、自律神経系の働きが良くなるのだと考えられます。






バランスの取れた、動きやすい身体は、疲れを貯めにくい身体、


疲れから回復しやすい身体であると言えるのです。






疲れだけは、溜め込まずに居たいものですね。












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2012年7月12日木曜日

ジーンズと 神経と

クライエントさんには、時々、こういった話をするのですが、


やはり、身体のラインがキレイに見えるからといって、


締め付けが強い衣服は、あまり身体には良くないみたいです。






スキニージーンズを履く神経を痛めることが明らかに




ジーンズに限らず、むくみ防止とか矯正の下着とか


気をつける必要がありそうですね。




ちなみに、むくみ防止のための衣類は、


むくみを取るためのマッサージなどをしたあとに


「むくみが戻るのを、防ぐため」に付けるのが


良いようです。


むくんだままの状態で、着用しても、締め付けるだけで


逆に血行不良になってしまうこともあるようです。








美容や健康のつもりが、逆に身体をいじめることに


ならないようにしたいものですね。





2012年7月5日木曜日

ロルフィング® 10シリーズ

ロルフィングの中で、もっともポピュラーな

10回のセッションで全身を整える

ロルフィングの基本メニューが

「10シリーズ」とか、「ベーシック10」、或は「レシピ」

と呼ばれるものです。


各セッションは、毎回異なるテーマを持ち、

一連のプロセスを経ることで、全身の統合がなされて

行くという考え方です。


各セッションのテーマは、以下のとおりです。

資料によって、いろいろな言われ方がありますが、

本質的には変わらないものと考えて良いと思います。


* 第1セッション    : 自由な呼吸 *

* 第2セッション    : 機能的な脚 * 

* 第3セッション    : 身体の側面の広がり *

* 第4セッション    : 脚の内側と骨盤底 *

* 第5セッション    : 腹部の深層部の活性化 *

* 第6セッション    : 背骨・仙骨の自由な動き *

* 第7セッション   : 頭・頸部の解放 *

* 第8・9セッション  : 上半身・下半身の繋がりと統合 *

* 第10セッション  : 全身の統合 * 















10回のセッションを通して、全身くまなく、また、ゆっくりと

身体が変化していくのを体験することができます。

姿勢が変わるだけでなく、気持ちが前向きになったり、

穏やかになったりといったことを体験される方も

いらっしゃいます。


車を車検に出して、しっかり整備が行き届くと、

車のレスポンスが良くなったり、燃費が向上したりという

ことを経験するように、似たようなことが自身の身体に

起こるという印象です。


これは、受け手の感覚も大切であって、

例えば、車のエンジン音を聞いただけで、車の

コンディションがわかる人もいれば、多少、不具合が

あっても気にせず運転される方もいるのと同様に、

個人差に由来するところも多いようです。









2012年7月4日水曜日

痛みと ロルフィング®

身体のより良い状態を学んでいく過程である


ロルフィング®は、治療を目的とはしていませんが、


クライアントとして、いらっしゃる方の中には


身体のどこかに痛みを抱えておられる


場合もあります。






セッションを通して、身体を見直し、気づき、


そして、再統合していく過程では、フォーカスこそ


しないものの、配慮して進めていくことになります。






とはいえ、私、『ぽる』の場合、やはり、辛さが


幾らかでも軽くなるよう働きかけたいという気持ちも


ありますので、最初のセッションで、できうる限りの


取り組みを行います。





私、個人のセッションの中では、


寝返りも出来なほどの腰痛を抱えた方が


寝返りが出来るようになったり、


慢性的な首の辛さが軽くなったという


クライエント様がいらっしゃいました。


さらに、嬉しいこととしては、


セッション直後よりも、その数時間後や


数日後に、さらに痛みや苦しさが楽になったと


おっしゃっていただく場合が多いということです。






それは、『ロルファーが与えることができるのは、


変化のきっかけであり、重力の中で動くことで


身体が整っていく』というロルフィングの考え方を


具現することになると考えることができます。


また、痛みが軽減すると、次からのセッションも


進めやすくなるため、私としても、非常に有難いものです。








しかしながら、医療の現場に身を置いていた者としては、


危険を伴うと判断されるクライエント様に付きましては、


お話を伺った上で、病院での医師の診察をお勧めする


場合もあります。


クライエント様の安全を考えてのこととして、


ご了承、いただきたいと存じ上げます。


また、文中の「痛みや苦しさが楽になる」という表現は


一般に言う「完治」とは、同義でないことを、ご理解ください。




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2012年7月3日火曜日

Latitudinous Lifeは、一周年を迎えました

Latitudinous Life は

この7月で一周年を迎え、

仙台セッション・ルームも

開設となりました。



仙台セッション・ルーム開設にあたっては、

沢山の方々より、お祝いや応援をいただきまして、

心より感謝を申し上げます。



これからも、ロルフィング®を通して

皆さまの健康と生活に役立てるよう

充実したセッションを提供していきたいと

考えております。


これからも、Latitudinous Lifeを

よろしくお願い申し上げます。



『ぽる』さんのわっくわくボディワーク!
Latitudinous Life : 『ぽる』

2012年6月29日金曜日

パーキンソン病と ロルフィング®

パーキンソン病という病気があります。


症状が進行すると、身体が銅像のように


動かなくなってしまいます。


(病気についての詳しい情報は、


専門のサイトをご覧ください)






私自身の経験の話になってしまいますが、


理学療法士として病院に勤めていた時、


パーキンソン病の方に、ロルフィングの


テクニックを試してみたことがありました。




結果から言うと、姿勢が良くなりました。


そして、脚の運びもよくなりました。




パーキンソン病というのは、錐体外路という


姿勢に関わる神経系の病気です。


脳内の神経伝達物質が不足することで


症状が起こるので、根本的には薬で対処する


しかないのですが、固くなりがちな身体を


ロルフィングによって、調整することで、


よい状態が生まれるのだと思いました。


それは、病気でない方でも一緒ですね。




パーキンソン病の方は、姿勢が悪くなりやすく、


いつの間にか、姿勢をなおすという感覚も


少なくなってしまうようです。


そういった身体の気づきを思い出すことも


大切なことなのだろうと考えます。


これも、病気でない方と一緒ですね。




病気であろうとなかろうと、伸びやかな


身体でありたいものです。





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老年医学会が指針を発表

日本老年医学会は、27日


高齢者の終末期医療における新指針を発表したそうです。


胃ろうなどの人工栄養に関する指針で、
本来、患者が回復するまでの栄養補給が目的であったものが、
回復の見込みがない高齢者にも使われるケースが増え、
問題となっていたため、今回の決定の経緯。


新たな指針では、差し控えや中止も選択肢となるそうです。


延命効果が得られるかどうかだけでなく
「本人の人生をより豊かにするかどうか」が観点となるようです。


介護や高齢者の医療の場に、どのように影響していくのでしょう?
見守りたいと思います。

2012年6月26日火曜日

ロルファーに話題のDVD

最近、ロルファーの中で話題にのぼったDVDが


あるそうです。




ロバート・シュライプ(Robert Schleip, PhD)という方の


DVDらしいのですが。。。。。






ふと、アメリカ滞在時のハウス・オーナーからDVDを


頂いたことを思い出して、パッケージをみたところ、


なんと、ロバート・シュライプ制作となっているでは


ありませんか!






題名は『The Nature of Fascia  - Latest news from connective tissue research』


果たして、これが話題のDVDなのか?


いずれにしろ、ハウス・オーナーに感謝です!




2012年6月22日金曜日

ロルフィング®  ― こういった方に試していただきたい





* 長時間のデスク・ワークをする方

* 細かい指先の仕事をする方

* 建設業などの力仕事をする方

* 身体の一部を多く使うような仕事の方

* 夜、眠りが浅い・眠れないと感じる方

* ちょっとイライラしがちな方

* ダンスをやっている方

* 姿勢や歩き方がわるいと言われる方

* 病気の療養後の方

* カラオケなど、歌うことが好きで楽に声が出るといいなと思う方


・・・ などなど


身体の自己管理が高いレベルで可能な方を除いて、多くの方に

ロルフィングを試していただく価値はあると思います。



1回のセッションでも、姿勢が変わり、歩き方も変わりといった方は

多くいらっしゃいます。



これから、運動を始めたいなという方にも、身体の準備として、

オススメです。




『身体のより良い状態を探求する過程を、サポート』 


させていただきます。








でも、なんだか、敷居が高いという方は


『ぽる』さんにおまかせセッションから始めてみては、


いかがでしょうか。 






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クライエント様とのやり取り

セッションのご依頼を承る際、ご相談を受ける中で、


「最近、こんな怪我をしたのだけれど、なんとかなる?」


といった内容のことがあります。




そういった場合は、詳しくお話を伺い、


リスクを考慮した上で、ご返答させていただくように


しています。




多くの場合、セッションの支障となることは稀なのですが、


急性期であるとか、病院で受診していただき、


医師の治療を受けた方がよいと判断される場合、


私は、迷わず、そちらを提案させていただいております。




それは、クライエント様のお身体の安全を第一に考えるからであり、


また、治療ではない領域の技術であることを明確にし、


それを遵守するためでもあります。






自分にできることと、そうではないことの境界を


真摯に見極めて、対応させていただくことが


クライエント様との信頼づくりに大切であると考えます。




しかしながら、クライエント様には、クライエント様の


スタイルで、Latitudinous Lifeの提供するサービスを


楽しんでいただければ幸いです。




『ぽる』にできることを、


しっかりとやらせていただきたいと願います。